【あらすじ】
太平洋戦争末期。
そこには今と変わらない真っ蒼な空が広がっていた…。
その空を自爆攻撃用の爆弾を抱いて飛び立っていく者たちがいた。
神風特別攻撃隊。
追いつめられた日本は戦局の打開を計るため、連日のように九州の各基地から特攻機を出撃させていた。
そんな時代。
辛い時、哀しい時、嬉しい時…
いつも空を見上げて微笑む男がいた。
帝国海軍上等飛行兵曹・倉橋学。
いま彼は高速偵察機・彩雲を駆る操縦士として基地に赴任した。
片目が弱視のため特攻隊員になることが出来なかった主人公・倉橋が、偵察・先導・戦果確認の任務を受け着任することから物語は始まる。
愛する人を守るため、大地を蹴ってゆく男たち。
見守る女たち。
真っ蒼な空を背景に、届かぬ想いが交錯する。
そして誰よりも空を愛する倉橋の選んだ道とは…
初演以来、多くの人々を感動の渦に巻き込んだ『蒼空~空どこまでも蒼く~』
空の蒼が時を超え、忘れてはいけないことが「現在」ここにある・・・。